インフルエンザについて
当院におけるインフルエンザについてのよくある質問事項を、厚生労働省「令和7年度 急性呼吸器感染症(ARI)総合対策に関するQ&A)」から抜粋、編集しました。
Q インフルエンザに対する治療薬にはどのようなものがありますか?
当院でのインフルエンザ治療薬は以下の3つです。
①オセルタミビル(商品名:タミフル等) 1日2回内服を5日間
②ラニナミビル(商品名:イナビル) 1回吸入のみ
③バロキサビル マルボキシル(商品名:ゾフルーザ) 1回内服のみ
発症から48時間以内に治療を開始すると、発熱期間は通常1~2日間短縮され、鼻やのどからのウイルス排出量も減少します。なお、症状が出てから2日(48時間)以降に服用を開始した場合、十分な効果は期待できません。
バロキサビル マルボキシルについては、一般社団法人日本感染症学会と公益社団法人日本小児科学会が以下の趣旨の提言を出しています。
(1)6歳から11歳までの小児については、B型には使用を考慮する。
(2)1歳から5歳以下の小児では、同薬の積極的な使用を推奨しない。B型には剤型適応の可否を判断した上での使用も考慮する。
(3)10Kg 未満の小児に適応はなし。
(4)ノイラミニダーゼ阻害薬耐性株が疑われる状況では、使用が考慮される。
(5)重症患者および免疫不全患者のインフルエンザの治療において、推奨/非推奨を論じることのできるエビデンスは現時点では不十分である。
Q どのくらいの期間外出を控えればよいのでしょうか?
一般的に、インフルエンザ発症前日から発症後3~7日間は鼻やのどからウイルスを排出するといわれています。このため、ウイルスを排出している間は、外出を控える必要があります。排出されるウイルス量は解熱とともに減少しますが、解熱後もウイルスを排出するといわれています。排出期間の長さには個人差がありますが、咳やくしゃみ等の症状が続いている場合には、不織布製マスクを着用する等、周りの方へうつさないよう配慮しましょう。
学校保健安全法施行規則では「発症した後5日を経過し、かつ、解熱した後2日(幼児にあっては3日)を経過するまで」をインフルエンザによる出席停止期間としています(ただし、病状により学校医その他の医師において感染のおそれがないと認めたときは、この限りではありません)。
(ちなみに新型コロナウイルス感染症では、発症した後5日を経過し、かつ、症状が軽快した後1日を経過するまでが出席停止期間です。)
抗ウイルス薬によって早期に解熱した場合も感染力は残るため、発症した後5日を経過するまでは出席停止です。(学校において予防すべき感染症の解説 令和5年度改訂より)
会社についてインフルエンザによる休む期間を規定した法律はなく、会社の就労規則などで決められていることがあります。
Q 抗インフルエンザウイルス薬の服用後に、転落死を含む異常行動が報告されていると聞きましたが、薬が原因なのでしょうか?
インフルエンザにかかった際は、抗インフルエンザウイルス薬の服用の有無や種類にかかわらず、異常行動が報告されています。
転落等の事故に至るおそれのある重度の異常行動については、就学以降の小児・未成年者の男性で報告が多いこと、発熱から2日間以内に発現することが多いことが知られています。
自宅で療養する場合は、抗インフルエンザウイルス薬の服用の有無や種類によらず、少なくとも発熱から2日間は、保護者等は転落等の事故に対する防止対策を講じて下さい。
Q 急性呼吸器感染症にり患して休んでいた児童生徒等が治ったら、学校には治癒証明書や陰性証明書を提出させる必要がありますか?
児童生徒等がインフルエンザや新型コロナウイルス感染症などの急性呼吸器感染症に感染し、快復して登校を始める前に、改めて検査を受ける必要はなく、当該児童生徒等が学校に復帰する場合には、治癒証明書や陰性証明書の提出は不要です。
当院で、罹患証明書や登校許可証明の発行には、自費料金で中学生までは550円(税込み)、それ以降の学生は1100円(税込み)かかります。診断書は3850円(税込み)かかります。
インフルエンザ予防投与について
予防投与は保険適応外となり自費診療となります。
費用は診察料+薬代込みで9900円(税込み)で、当院ではオセルタミビル(タミフルの後発品)を扱っています。
予防投与の対象と想定されるのは以下の方です。
家族内にインフルエンザ感染者がいて
高齢者や基礎疾患を持つ人、または受験生や重要な予定を控える人
〈予防投与の時期〉
インフルエンザウイルス感染症患者に接触後48時間以内に開始する必要があります。
〈予防投与量〉
タミフル:成人 1回75mgを1日1回、7~10日間 内服します。
インフルエンザウイルス感染症に対する予防効果があるのは、タミフルを連続して服用している期間中とされています。(予防投与を行ってもインフルエンザを発症することがあります。)
薬剤の主な副作用は胃腸障害、蕁麻疹などです。まれに重大な副作用が報告されています。
在庫の確認が必要ですので、お電話でご相談下さい。
在庫切れで、12月29日に入荷します。
オセルタミビル以外の薬をご希望の場合、診察料金+処方箋代で5500円(税込み)で処方箋を発行します。その場合、調剤薬局にてお薬を受けとっていただく際、別途お薬代が必要となります。
(注意)薬剤の添付文書に記載の予防投与の対象者は、原則として、インフルエンザウイルス感染症を発症している患者の同居家族又は共同生活者である下記の者を対象としています。
高齢者(65歳以上)、慢性呼吸器疾患又は慢性心疾患患者、代謝性疾患患者(糖尿病等)、腎機能障害患者です。
ここに該当しない受験生や持病はないが仕事を休められないので内服する場合などは適応外使用ですので、大きな副作用が出た際に、「医薬品副作用被害救済制度」の対象外となり補償が受けられません。