Stop smoking
ニコチン依存症は、意志の力だけで克服するのが難しい病気です。保険診療での禁煙治療を行っています。
Stop smoking
禁煙のお薬(バレニクリン)の供給が停止していた期間は治療を休止しておりましたが、供給が再開したため、現在は実施しております。
自力で禁煙に挑戦したがうまくいかなかった方、家族や職場のために禁煙を考えている方、健康のためにタバコをやめたい方。ニコチン依存症は、意志の力だけで克服するのが難しい病気です。喫煙後1時間もすればまた吸いたくなって、イライラしてきますよね。禁煙の離脱症状は、禁煙開始から2~3日をピークに10日から2週間程度続きます。つらいと思われがちの離脱症状も禁煙補助薬を用いることで緩和され、多くの方にとって比較的楽に禁煙できるようになります。
保険診療での禁煙補助薬にはチャンピックスとニコチンパッチの2種類があります。
チャンピックスはニコチンを含まない経口剤で、1日2回12週間食後に服用し(はじめの1週間は漸増)、服用開始から8日目に禁煙を開始します。
ニコチンパッチはニコチンを含む貼付薬で、1日1回8週間皮膚に貼ります。こちらは禁煙開始日から使用します。(市販のニコチンパッチとは違うものです。)
Requirements
このテストは、下記の10項目の質問で構成されています。「はい」を1点、「いいえ」を0点とし、合計得点を計算します。TDSスコア(0~10点)が5点以上をニコチン依存症と診断します。
問1. 自分が吸うつもりよりも、ずっと多くタバコを吸ってしまうことがありましたか。
問2. 禁煙や本数を減らそうと試みて、できなかったことがありましたか。
問3. 禁煙したり本数を減らそうとしたときに、タバコがほしくてほしくてたまらなくなることがありましたか。
問4. 禁煙したり本数を減らしたときに、次のどれかがありましたか。(イライラ、神経質、落ちつかない、集中しにくい、ゆううつ、頭痛、眠気、胃のむかつき、脈が遅い、手のふるえ、食欲または体重増加)
問5. 問4でうかがった症状を消すために、またタバコを吸い始めることがありましたか。
問6. 重い病気にかかったときに、タバコはよくないとわかっているのに吸うことがありましたか。
問7. タバコのために自分に健康問題が起きているとわかっていても、吸うことがありましたか。
問8. タバコのために自分に精神的問題(注)が起きているとわかっていても、吸うことがありましたか。
問9. 自分はタバコに依存していると感じることがありましたか。
問10. タバコが吸えないような仕事やつきあいを避けることが何度かありましたか。
(注)禁煙や本数を減らした時に出現する離脱症状(いわゆる禁断症状)ではなく、喫煙することによって神経質になったり、不安や抑うつなどの症状が出現している状態。
35歳以上の方について、ブリンクマン指数(=1日の喫煙本数×喫煙年数)が200以上の方。
ただちに禁煙することを希望し、「禁煙治療のための標準手順書」に則った禁煙治療について説明を受け、当該治療を受けることを文書により同意した方。初回診察日に同意書にサインをいただきます。
Schedule
禁煙治療は、保険診療の場合「初回診察+4回の再診、計5回の通院」が必要です。
初回診察日に呼気一酸化炭素濃度測定を行いますので、牛乳を飲んだり乳糖を含む乳製品を摂取しないようにして下さい。なお、加熱式タバコのみ使用の患者さんは、測定を行いません。
標準的な通院スケジュールと注意点などは以下の通りです。
Medicines

ニコチンを含まない飲み薬で、禁煙によるニコチン切れ症状を軽くし、また禁煙中に一服してしまったときタバコをおいしいと感じにくくすることで禁煙を助けます。
1~3日目は0.5㎎錠を1日1回朝食後、4~7日目は0.5㎎錠を1日2回朝夕食後、8日目以降は1㎎錠を1日2回朝夕食後、計12週間内服します。
始めの1週間は、喫煙をやめずにチャンピックスを飲みますが、自然にタバコを吸わなくなった場合は、そのまま8日目を待たずに禁煙を開始して下さい。
主な副作用は吐き気で、チャンピックスの用量が多くなって、吐き気があらわれることがあります。その場合、吐き気止めを併用したり、用量を少なくすることがあります。
ほかの副作用としては、頭痛、上腹部痛、便秘、お腹のはり、普段と違う夢をみる、不眠、また精神障害、気分の変動などがあります。
この治療を受けるにあたり、統合失調症、双極性障害、うつ病等の精神疾患のある方、重度の腎機能障害のある方、血液透析を受けている方は主治医に相談して下さい。当院では妊婦または妊娠している可能性のある方、授乳している方の治療は行っておりません。
本剤を服用中に気分が落ち込んだり、強く不安を感じるような症状が現れたら、服用を中止しご相談ください。
普段から吐き気がある方や精神疾患の既往がある方はニコチンパッチがよいと考えます。
その他の注意点として、めまい、眠気、意識障害などがあらわれ自動車事故に至った報告がありますので、自動車の運転などの危険を伴う機械の操作はしないで下さい。日常的に車の運転をされる方もニコチンパッチがよいと考えます。
なおチャンピックスの治療中は、ニコチンを含んだ禁煙補助薬を併用しないでください。

ニコチネルTTSは、皮膚に貼るタイプの禁煙補助薬で、有効成分「ニコチン」を持続的に体内へ供給することで、禁煙時の離脱症状(イライラ・集中困難など)を緩和する医療用医薬品です。
次の方には処方できません。
ほかに一般用医薬品としてニコチンガムとニコチンパッチが薬局・薬店で市販されています。一般用医薬品のニコチンパッチは、医療用医薬品のニコチンパッチと比べて用量が少なく、喫煙本数が多い人ではニコチンの補充が不十分となる可能性があります。
禁煙外来で処方されるニコチンパッチの場合、一般用医薬品のニコチンガムを追加することができます
以下の注意点にも気をつけて下さい。
Cost
禁煙治療の自己負担額は3割負担で以下のようになります
| 禁煙補助薬 | クリニック | 薬局 | 合計 |
|---|---|---|---|
| チャンピックス | 6,190円 | 8,770円 | 14,970円 |
| ニコチンパッチ | 6,010円 | 4,330円 | 10,340円 |
少なく見積もった額ですので実際はこれより多くなりますが、喫煙中のたばこ代より安いと思います。
上記は目安です。診察の内容により変わります。
Benefits
健康面や経済面のほかに、禁煙にはさまざまなメリットがあります。
Results
禁煙治療を受けた回数と禁煙継続率の関係を調べたところ、5回の通院治療を完了した人では、47.2%が9ヵ月後も禁煙を継続していました。一方、初回の診察で中断してしまった人で、禁煙が続いていたのは4.7%でした。禁煙完了まで至った患者さんでは、禁煙継続率が高くなる傾向がみられました。
出典:ファイザー株式会社「禁煙手帳」
Message
ここからは私見です。
禁煙に成功した人の多くが、何度も失敗して禁煙に成功しています。禁煙して10年くらい経って、やっと喫煙は自分には関係なくなったと感じられます。
禁煙中飲み会のときに、我慢できずにタバコを吸ったとしても、翌日吸わなければなんとか禁煙は継続できますので踏みとどまって下さい。
ある意味喫煙者は吸い終わった瞬間から禁煙状態が始まっています。
これが実感だと思います。(手術予定などで禁煙しなければならない場合をのぞいて)禁煙は何回失敗しても最後に成功すればよいのです。1勝だけでよいのです。禁煙補助薬を使用してもしなくても構いません、喫煙の道具を身の回りに置かないようにして、明日から禁煙を開始しましょう。
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