◆ 胃内視鏡検査 ◆

GASTROSCOPY

上部内視鏡検査や胃カメラ検査とも言われ、小さなカメラで食道・胃のポリープやがん、炎症などを調べるます。カメラを挿入する場所(鼻か口)によって呼び名が変わり、それぞれが経鼻内視鏡・経口内視鏡と呼ばれています。

食道・胃・十二指腸を直接カメラで観察し、胃がん・食道がんの早期発見や胃炎、逆流性食道炎、胃潰瘍・十二指腸潰瘍などの診断を行います。

検査中、組織検査(顕微鏡で細胞を確認する)のために、病変の一部を取ることがあります(生検)。また必要な場合にヘリコバクター・ピロリ菌の検査を行います。その他、生魚を食べたあとの腹痛でアニサキスという寄生虫がみつかれば摘出することがあります。

病気の正確な診断、治療につながり、定期的に内視鏡検査を受けることをお勧めします。

 

 

<検査を受けられる方へ>

検査予約は、診察の時にとる、またはwebで予約または電話で予約ができます。

 

○持ち物

マイナンバーカードまたは健康保険証、お薬手帳(治療薬がわかるもの)、必要な場合は検診結果など。

事前にお渡ししている場合は問診票、同意書に記入して持参下さい。

 

○食事

検査前日、食事は21時までにすませて下さい。その後も液体や溶けるものは摂取して大丈夫です。

検査当日、食事はとらないで下さい。水、お茶などの摂取は検査の1時間前まで可能です。(夏場など脱水になる場合は、水は検査直前まで摂取可能です。)

(胃の手術を受けたことがある方や以前胃カメラ検査で胃内に食物が残っていた方は、前日の食事を少なくして下さい。液体や溶けるものは摂取して大丈夫です。)

 

○お薬

検査前日、普段とおり内服して下さい。

検査当日、糖尿病の薬は、絶食にあわせて内服しないようにして下さい。

抗血栓薬(血液をさらさらにする薬)は、普段とおり内服して下さい。(ただし経鼻検査で鼻血が止まりにくくなることがあります。)血圧や心臓の薬など大事な薬はできるだけ検査の2時間前までに内服して下さい。

 

○服装

首元、おなか回りなどゆったりとした服装にして下さい。検査中唾液などで汚れることもありますので、ご希望の方は検査着に着替えていただきます。

マニキュアや貴金属は最小限にして下さい。

  

○検査前の注意点

妊娠中、または妊娠の可能性のある方は検査を受けられません。授乳中の方は制限がありますので、事前にご相談下さい。

 

また、これまで麻酔(キシロカイン)にアレルギーのあった方は事前にご相談下さい。

 

 

○検査当日の流れ

予約時間の15分前にご来院下さい。

検査前の準備で、胃の泡を除去する薬を飲んでいただきます。

鼻やのどに麻酔をします。

鎮静剤(当院では主にミダゾラム)を使用する場合、注射のルートを確保し、鎮静剤を静脈投与しながら検査を行います。ほとんどの方は眠りながら検査を受けることができますが、まれに体質的に鎮静剤が効かない方がおられます。薬剤の量が多くなると、心臓や呼吸に影響が出たり、無意識に暴れる場合もあり、鎮静剤の使用は安全な範囲といたします。

検査中、必要な場合に生検検査、ピロリ菌の検査を行います。

検査は10分程度で終わりますが、鎮静剤を使用した場合、検査後しばらくお休みいただきます。

検査終了後に、画像を示しながら結果を説明いたします。生検検査を行った場合、病理結果が10日ほどで届きますので、その頃にご来院頂き、結果を説明いたします。

 

○検査後の注意点

生検をした場合、検査当日の飲酒、刺激物の摂取、激しい運動をお控え下さい。まれに生検後に出血が続くと黒色便(イカ墨のような真っ黒い便)が出ますので、黒色便が出た場合はご連絡下さい。

 

鎮静剤を使用した場合、検査当日、車・バイク・自転車を運転しないで下さい。

 

 

保険診療で3割負担の方の検査費用の概算金額です。

  胃カメラ(観察のみ)         5,000円程

  胃カメラ+生検検査            9,00012,000円程

 

  胃カメラ+ピロリ菌検査    9,00012,000円程