■皆様のかかりつけ医として内科全般を診療いたします
風邪、インフルエンザ、胃腸障害などの急性疾患から、高血圧をはじめとする生活習慣病などの慢性疾患まで、内科全般に幅広く対応しております。
症状によっては、専門の医療機関(大阪梅田メディカルセンター各クリニック)や総合病院など適切な病院へご紹介をいたします。
生活習慣病には、高血圧や脂質異常症(コレステロールや中性脂肪が高い疾患)、痛風などがあります。
これらは、食べ過ぎや運動不足といった日々の生活習慣の不摂生が原因の一つになります。
治療は、生活習慣の改善が基本となりますが、食事療法や運動療法以外に、喫煙、飲酒、睡眠時間、ストレス管理に至るまで、幅広く対処することで効果が出てきます。
必要と判断した場合には薬物療法も行います。
高血圧とは、血圧が正常範囲を超えて高く維持されている状態です。
日本人にはとても多い病気で、40~74歳の人のうち男性は約6割、女性は約4割が高血圧と言われます。
放置すると、血管にストレスがかかり、動脈硬化が生じて狭心症・心筋梗塞・心不全といった心臓血管系の病気を招いたり、脳出血・脳梗塞や腎不全の原因になります。
高血圧は、自覚症状がないため、急に脳や心臓など命にかかわる病気を引き起こしてしまう可能性があります。
常日頃からしっかりと生活習慣や内服薬などで血圧をコントロールし動脈硬化を防ぐことが大切です。
特に血縁の方に高血圧の人がいる場合は、塩分の高い食事を控えたり、喫煙、飲酒過多、運動不足、ストレス環境などの生活習慣に気をつけましょう。
(上の血圧(収縮期血圧)が140mmHg以上、下の血圧(拡張期血圧)が90mmHg以上を高血圧と診断します。)
脂質異常症は、血液中のコレステロールや中性脂肪(トリグリセリドなど)が、多い状態のことです。
以前は高脂血症といわれていました。
脂質異常症を放置すると、血管の内側に脂質が溜まり血がドロドロの状態になり、動脈硬化を起こしやすくなります。
脂質異常症も、高血圧同様に自覚症状がないため、ある日突然心筋梗塞を起こすことがあります。
治療は、日頃からしっかりと生活習慣や内服薬などで脂質をコントロールし動脈硬化を防ぐことです。
健康診断などで「脂質異常症の疑いがある」と指摘された方は、放置せずに早めに受診してください。
痛風は、発症前に血中の尿酸濃度が高い状態が長く続きます(高尿酸血症)。
それを放置すると、尿酸が関節の中で固まって結晶になるために関節炎を起こし、足の親指の付け根などの関節が赤く腫れて痛み出します。
痛みは耐えがたいほどで、病名には下痢・「風に吹かれただけでも痛い」という意味合いが込められています。
この病気の良い薬も開発されたため、正しい治療を受け、生活改善をすれば、健康的な生活が送れます。
しかし放置すると動脈硬化を引き起こす危険性が高いので、痛みがなくても尿酸値が高い方は、早めに受診してください。
下痢とは水分量の多い便を頻回に来す状態です。
排便回数が増え、また腹痛を伴うことがあります。
①発症してから2週間以内に症状が消失する急性下痢
②発症してから4週間以上に渡って症状が持続する慢性下痢
の大きく2つに分けられます。
ウイルス(ノロウイルス・ロタウイルス)、細菌(赤痢・コレラ・病原性大腸菌・サルモネラ・カンピロバクター)など
⇒軽い場合は数日で治ります。
細菌やウイルスの種類・重症度により血便が出たり、吐き気やおう吐、発熱、脱水などの症状が続きます。
成人の場合、通常保険診療でウイルス検査はありません。
便培養検査で起炎菌を知ることができますが、結果が1週間ほどかかりますので、細菌感染と考えられる場合は、抗生剤を内服して症状が改善するか経過をみることになります。(診断的治療)
薬やアレルギー、暴飲暴食、飲酒、神経性(ストレス)、寒冷など
⇒過敏性腸症候群は、慢性下痢の大半を占めています。検査では異常が見つからないのに下痢が続きます。
通勤や通学や旅行で乗り物に乗車した時や人と会う前などに突然腹痛がして下痢をおこします。
食事や精神的ストレスなどの影響で腸の感覚が敏感になり活発になると考えられます。
潰瘍性大腸炎・クローン病
⇒消化管の炎症が慢性的に続く病気です。
大腸がん・悪性リンパ腫
⇒膵臓の炎症により膵液が減り、食べ物の脂肪が消化吸収させないのでギラギラした下痢便になります。
⇒糖尿病により自律神経が乱れ消化管が不規則になり下痢・便秘を繰り返します。
⇒腸に血液を送る細い血管の血流が悪くなり腸の活動が低下します。突然の腹痛の後、血便が出ます。軽症の場合、自然と腹痛や血便はおさまります。
⇒抗生物質や抗がん剤などの副作用で下痢をすることがあります。
ヘリコバクター・ピロリ菌は、胃の粘膜に生息しているらせん形の細菌で、慢性的な胃炎をひきおこし、胃潰瘍・十二指腸潰瘍、胃がんなどの病気の原因となります。
衛生環境が良くなかった年代の方に感染している方が多く、また乳幼児期の口移しなど父母からの経口感染が多いと考えられています。最近は感染している方は少なくなっており、大人になってから感染することはほとんどないと言われています。
当院で、現在ピロリ菌にかかっているかどうかの検査は、尿素呼気試験、便中抗原検査、迅速ウレアーゼ試験があります。
①尿素呼気試験
検査薬内服前後の呼気を調べる、簡単な検査です。精度が高く、所要時間は30分程度です。
検査は空腹で行います。検査前6時間以上、食事をとらないで下さい。お水・お茶は飲んで構いません。午前診の検査では朝食をとらずに、午後診の検査では昼食をとらずにお越し下さい。
②便中抗原検査
便に含まれるピロリ菌由来の抗原を測定します。精度が高く、除菌判定にも使うことができます。当院で検便容器をお渡し、自宅で便を採取、当院に容器を持参していただく手間があります。
③迅速ウレアーゼ試験
内視鏡検査中に胃の粘膜を採取し、試薬の色の変化で感染の有無を確認します。15分ほどで結果が出ます。
(注意)上記検査では、一部の胃薬などを服用している場合、検査結果が偽陰性になることがありますので、検査前2週間以上内服中止が必要です。またピロリ菌除菌後は4週間以上あけて検査を行います。
~偽陰性を生じる可能性のある薬剤~
① プロトンポンプ阻害剤(PPI) など
タケキャブ、タケプロン、パリエット、オメプラール、ネキシウム、ランソプラゾールなど
② 抗生物質
③ 胃粘膜保護剤
アルサルミン、ガストローム
④ ビスマス製剤
次硝酸ビスマス
④上記検査以外に、血液検査でピロリ菌にかかったことがあるかを調べる抗体検査があります。ピロリ菌治療が成功しても抗体陽性が続くことがあり、除菌後の判定には向いていません。
なお内視鏡検査中に行う迅速ウレアーゼ試験以外の検査は、結果が1週間ほどかかります。
一般的にピロリ菌検査を行うのは、内視鏡検査で胃炎や胃潰瘍・十二指腸潰瘍を認めたときです。ほか、早期胃がんの内視鏡的治療を行った場合、胃MALTリンパ腫を発症している場合、特発性血小板減少性紫斑病を発症している場合、ピロリ菌検査に保険が適用されます。それ以外に、人間ドックや検診など、自費で検査を受けることが可能です。自費検査でピロリ菌陽性とわかった場合、最近検査を受けていない方は、除菌治療前に内視鏡検査が必要です。
ピロリ菌除菌治療は、胃酸の分泌を抑える薬と2種類の抗生物質の計3つの薬を1日2回7日間服用します。治療終了後、4週間以上経過してからピロリ菌が除菌できたかどうか検査します。除菌成功率は80%台と高いですが、除菌できなかった場合、薬を変えて再度治療できます。
飲み忘れをすると、除菌成功率が下がりますので、副作用がない場合はしっかり飲みきって下さい。
除菌治療の副作用として下痢、肝機能異常、発疹などがあります。特に発疹が強い場合、服用を中止し、医師にご連絡下さい。これまでに抗生物質アレルギーのある方は、服用できない場合があります。
ピロリ菌にかかったことがある方は、胃の状態によって早期に胃がんを発見するのが難しいことがあります。ピロリ菌の除菌治療により胃がんの発生率は減りますが、除菌後も定期的に内視鏡検査を受けて下さい。
ピロリ菌の自費検査料金(税込)
抗ヘリコバクターピロリIgG抗体(血液) | 1650円 |
便中ヘリコバクターピロリ抗原 | 2200円 |
尿素呼気試験 | 5500円 |
高血圧の診断基準は、上の血圧が140mmHg以上の場合、または下の血圧が90mmHg以上の場合です。そのままにしておくと動脈硬化が進行して脳卒中や心臓病、腎臓病など重大な病気になる危険性が高まります。
日本人の高血圧の約8~9割が本態性高血圧で、遺伝的素因(体質)や食塩の過剰摂取、肥満などさまざまな要因が組み合わさって起こります。これに対し、二次性高血圧は、甲状腺や副腎、睡眠時無呼吸症候群、血管の病気などが原因で高血圧を起こすものをいいます。原因を明らかにしてそれを取り除くことができれば、血圧の正常化が期待できます。一般に、二次性高血圧は、本態性高血圧とくらべると若い人に多くみられます。
高血圧は、ほとんどの人で自覚症状がないにもかかわらず、脳や心臓の血管が動脈硬化を起こし、腎臓のはたらきが悪くなることもある病気です。わが国で年間10万人以上の方が、高血圧が原因で亡くなっています。早朝の頭痛、夜の頻尿や呼吸困難、めまいやふらつき、下肢冷感(足の冷えを感じる)などの症状を認めるときは、高血圧によって臓器がいたみはじめている(合併症)可能性もあります。症状がないからといって、高血圧を放置すると、突然、脳卒中や心筋梗塞など命に関わる病気になることがあるほか、徐々に腎機能が低下して透析になってしまうこともありますので、早めに「かかりつけ医」に相談しましょう。
持病のない方で、上の血圧が160以上、下の血圧が100以上の場合、 すぐに医療機関を受診することをお勧めします。脳卒中や心臓・腎臓の病気、糖尿病などがある方は、上の血圧が140以上、下の血圧が90以上でも医療機関を受診して下さい。
持病のない方で、上の血圧が140~159、下の血圧が90~99の場合、ご家庭でなるべく毎日血圧を測定し生活習慣の改善に取り組み、1ヶ月後の血圧が下がらなければ医療機関を受診して下さい。もちろん必要な場合やご希望される場合は、早めに医療機関を受診して相談いただくほうがよいです。
生活習慣を修正することは高血圧の予防や改善につながります。薬を始めた後でも、これらの生活習慣の修正は有効で、うまくいくと薬の量を減らすのに役立つ場合があります。
- 塩分を減らす
- 野菜と果物を多く摂る
食塩摂取の目標は1日6g未満です。少しずつ摂取量を落としましょう。子供のころから食塩摂取量を少なくしておけば、加齢による血圧上昇が抑えられ、高血圧になる危険性を低くすることができます。
野菜や果物、大豆製品に豊富に含まれるカリウムには腎臓から食塩を排泄しやすくする働きがあります。(ただし、腎臓の病気がある人はカリウム摂取の制限が必要な場合があります。)また、カルシウムにも血圧を安定させる効果があります。カルシウムは、牛乳や乳製品から摂取すると、より吸収率が高いことが知られています。これらを組み合わせ、無理のない減塩を長く心がけることが高血圧予防につながります。
ほかに飽和脂肪酸、食事性コレステロールの摂取を控え、多価不飽和脂肪酸を積極的に摂取することを推奨されています。
- 体重を減らす
体重(kg)を身長(m)の2乗で割って算出する体格指数BMIの正常範囲は18.5~25(kg/m2)で、肥満者はBMI 25.0未満を目指して減量をします。肥満の原因は過食と運動不足なので、減量のためには摂取エネルギーを抑え、併せて運動も行います。急激に体重を落とすと、体調不良や達成後のリバウンドの原因となりますので、時間をかけて減量することが大切です。
- お酒を控える
アルコールを飲んだすぐ後は血圧が下がりますが、継続して一定量以上を飲むと高血圧の原因になります。アルコール自体の量で男性20~30mL/日以下、女性10~20mL/日以下に控えて下さい。
- 適度な運動をする
高血圧をはじめとする生活習慣病の予防や治療には, 速歩・ステップ運動・スロージョギング・ランニングのような有酸素・持久性・動的運動が推奨されています。運動の強さも、ややきつい程度にとどめます。あまりきつい運動をすると血圧が運動中に上がる可能性があり、高血圧のある人にはすすめられません。時間は毎日30分以上、または週180分以上が目安です。
- 禁煙をする
- 間接喫煙(受動喫煙)を避ける
長年たばこを吸っていても、禁煙するのに遅すぎることはありません。禁煙は病気の有無を問わず健康改善効果が期待できるので、病気を持った方が禁煙することも大切です。
ニコチン依存のある人が禁煙をすると、吸いたい(喫煙への渇望)、集中できない、イライラする、怒りっぽくなる、眠気が強いなど、さまざまな離脱症状(禁断症状)が現れますが、ニコチンガム、ニコチンパッチといった禁煙補助薬を使うことにより、不快な症状を和らげ、禁煙しやすくなります。禁煙をすることは自分にも周りの人にもメリットしかありませんので、ぜひチャレンジしてみましょう。
参照・引用先:
高血圧治療ガイドライン2019(日本高血圧学会 ) (2025年7月頃に改訂されます)
e-ヘルスネット 生活習慣病予防 高血圧
日本人の食事摂取基準(2025年版)
←成人における血圧値の分類(mmHg)
#肝臓の働き
肝臓の主な働きは以下の通りです
①代謝・貯蔵
腸で消化・吸収した糖質(炭水化物)、蛋白質、脂質をはじめ、ビタミン・ホルモンなどを分解や合成、貯蔵し、必要なときに全身に供給する。
②解毒・分解
摂取したアルコールや薬物、蛋白質の代謝で不要となったアンモニアなどの有害物質を分解して無毒化する。
③胆汁の生成
脂肪の消化吸収を助けたり、肝臓で処理された不要物を排泄する役割をもつ胆汁を生成する。
④免疫
肝臓には腸管から血液が集まるため、侵入してきた病原体やウイルスなどが、肝臓にいるさまざまな免疫細胞によって排除される。
⇒ 食べ過ぎや飲み過ぎ、運動不足により、摂取カロリーが消費量を上回ると、肝臓で過剰な脂肪、糖質や蛋白質から中性脂肪が作られ、脂肪肝となります。
#脂肪肝
脂肪肝には、お酒を飲み過ぎた人がなるアルコール性の脂肪肝と、お酒をあまり飲んでいない人がなる非アルコール性の脂肪肝があり、その多くは、肥満、糖尿病、脂質異常症、高血圧を伴っていて、メタボリックシンドロームの肝臓病と考えられています。
お酒の飲み過ぎは脂肪肝にとどまらず、肝炎や肝硬変になることがよく知られています。お酒をあまり飲んでいない非アルコール性の脂肪肝の人でも、10~20%の人は徐々に肝臓の病気が悪化して、なかには肝硬変に進行したり、肝がんを発症したりすることもあります。
#MASLD
2023年世界各国の肝臓専門医が議論し、脂肪性肝疾患をsteatotic liver disease(SLD)と総称し、過剰飲酒がなく代謝異常が生じている場合を「代謝異常関連脂肪性肝疾患(MASLD、マッスルディー)」(従来のNAFLD)としました。
MASLDの定義は、アルコール摂取量男性30g/日、女性20g/日未満で、肥満・血糖・血圧・中性脂肪・HDLコレステロール値に関する5つの心臓代謝危険因子のうち1つ以上を含むことです。(ちなみにビール500mlに含まれるアルコールは20gです)
このMASLDに該当して、かつ肝炎が生じている場合は、「代謝異常関連脂肪肝炎(MASH、マッシュ)」(従来のNASH)となりました。
#奈良宣言2023
肝臓は⾃覚症状が現れにくい「沈黙の臓器」といわれており、健診などでの肝機能検査が重要で、肝臓学会の「奈良宣言2023」ではALT>30 でかかりつけ医受診を推奨しています。
#患者さんとご家族のためのNAFLD/NASHガイド2023
食生活や運動習慣を見直すことで、NAFLD/NASHを予防できることがあると説明されています。
以下に引用いたします。
・ご自身の体格・体重を確認しましょう。BMI[体重(kg)÷(身長(m)の2 乗)]が25以上になっていないか、ウエスト周囲径が増えていないか(男性85cm以上、女性90cm以上)に注意しましょう。
・逆にBMI 18.5未満のやせている方は、過度なダイエットは控えましょう。
・血液検査や画像検査を積極的に受けて、ご自身の肝臓の状態をよく知るように心がけましょう。
・食生活を見直しましょう。
①3食きちんととり、バランスのよい食事を心掛けましょう。食べ過ぎに注意し、果糖を多く含む清涼飲料水などのとり過ぎに注意しましょう。
②ラードやバターなど動物性の油は飽和脂肪酸が多いので控えるようにしましょう。紅花油、コーン油などリノール酸を多く含む油を使用した揚げものや炒めもの、コレステロールを多く含む卵を使用した料理などもとり過ぎに注意しましょう。トランス脂肪酸を含むマーガリンやショートニングを使用した菓子パンや洋菓子なども避けましょう。
③ 多価不飽和脂肪酸を多く含む青魚や、ビタミンE や食物繊維を含む緑黄色野菜を積極的にとるようにしましょう。
④ 夜遅く、または寝る前に食事をすることは控えましょう。
・体内の脂肪を燃焼させるため、ウォーキングやジョギング、水泳などの有酸素運動を週3~4回、3分以上行いましょう。関節に負担をかけない程度の筋肉トレーニングやヨガなどの運動を加えるようにすると、筋肉量が増加して基礎代謝も高まるので、さらに効果的です。
・ダイエットをうたった健康食品やサプリメント、漢方薬などを安易に長期間使用するのは危険です。使用する場合は前もって医師とよく相談しましょう。健康ドリンクなどもカロリーが高いものがあるので、とり過ぎないように注意が必要です。
参照・引用先:
国立国際医療研究センター肝炎情報センター「非アルコール性脂肪性肝疾患」
日本肝臓学会「奈良宣言2023」
患者さんとご家族のためのNAFLD/NASHガイド2023(日本消化器病学会、日本肝臓学会)
目標とするBMIの範囲 (「日本人の食事摂取基準(2020年)」厚生労働省より)
年齢(歳) | 目標とするBMI(kg/m2) |
18~49 | 18.5~24.9 |
50~64 | 20.0~24.9 |
65~74 | 21.5~24.9 |
75以上 | 21.5~24.9 |
BMI=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)
18.5未満がやせ、18.5以上25未満が標準、25以上が肥満と判定します。
動脈硬化疾患予防のための食事療法(動脈硬化性疾患予防ガイドライン2022年版より)
1. 過食に注意し、適正な体重を維持する
・総エネルギー摂取量(kcal/日)は、一般に目標とする体重(kg)×身体活動量(軽い労作で25~30、普通の労作で30~35、重い労作で35~)を目指す。
2. 肉の脂身、動物脂、加工肉、鶏卵の大量摂取を控える
3. 魚の摂取を増やし、低脂肪乳製品を摂取する。
・脂肪エネルギー比率20~25%、飽和脂肪酸エネルギー比率を7%未満、コレストロール摂取量を200mg/日未満に抑える
・n-3系多価不飽和脂肪酸の摂取を増やす
・トランス脂肪酸の摂取を控える
4. 未精製穀類、緑黄色野菜を含めた野菜、階層、大豆および大豆製品、ナッツ類の摂取量を増やす
・炭水化物エネルギー比率を50~60%とし、食物繊維は25g/日以上の摂取を目標とする
5. 糖質含有量の少ない果物を適度に摂取し、果糖を含む加工食品の大量摂取を控える
6. アルコールの過剰摂取を控え、25g/日以下に抑える
7. 食塩の摂取はg/日未満を目標とする。